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Critical Thinking

主婦をしながら大学での学びを始めて、半年が過ぎました。


大学での最初の2ターム (4か月間) はクリティカルシンキングの習得に追われました。クリティカルシンキングの発祥はアメリカです。日本語に訳すと「批判的思考」となります。


さて、日本人ならば「批判される」という言葉を聞いたときに、どこか重く嫌な気持ちになりませんか。私もそう思う一人です。


「批判する」「批判される」は他人から欠点や誤りを指摘したりされたりして、衝突することだと考えていました。


日本語で「批判された」は、ネガティブな意見を受けることと結び付けて語られる傾向があると思います。


アメリカの高等教育の学びのベースは徹底的なクリティカルシンキングです。そのため、UoPeopleでは自分の意見に対して他人からフィードバックをもらう機会が年間ざっと500回以上あります。


最初それを知った時は、そんなに多く自分の意見を否定されたりするのかと恐怖を感じました。


ここで「批判する」の定義を確認しておきましょう。小学館デジタル大辞泉によれば、


「物事に検討を加えて、判定・評価すること。」


この記述からわかるように、本来は「批判」という言葉には即座にネガティブな含みはありません。


実際に批判的思考をベースにした意見交換をしてみたところ、想定よりも他人からポジティブな意見をいただく機会が多く驚きました。「君の意見の……の点がユニークで頷けた。」など。


その一方で、「あなたの意見は私の意見とは違います。なぜなら……」というフィードバックも多く受け取ります。


批判の元となる論理が明確であるならば、単なる否定や非難ではありません。違いを味わい、違いについて語るのは良いこととされます。


どうやら自分のクリティカルシンキングにまつわる誤解は、「批判」と「非難」を同じ意味の言葉だと考えていた点にあったようです。


・批判と非難は全く別物である

・良さを認めることも批判の範疇に入る


この2点を把握してから、授業でフィードバックを受けるのが楽しみになりました。「Good work.」程度の簡潔なコメントしか貰わないと物足りなさを感じるほどです。


他人の作品に真摯に向き合い、一定の時間をかけて批評することは思った以上にエネルギーを要します。一対一で真剣に相互批評を行ったあとは、精神的にかなり疲れるのです。そのため、他人が自分の批評のために時間を捻出してくれていることの優しさを理解できるようになりました。


ほんもののクリティカルシンキングには愛があります。


ほんものの、は間違いなくキーです。



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