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  • Miyoko Shimura

オンライン教育と動機付け


完全オンラインで運営されている大学にいる中で、私が率直に重要だと感じていることはモチベーションを保ち続けることです。


大学のクラスメートが作っている大きなチャットグループは沢山あります。それらは非常に便利で、有益な情報を交換してくれる親切な方が多く、質問を投げ掛ければ24時間いつでも世界上のどこかから反応をもらうことができます。


しかし「なぜ自分が今これをしなければいけないのか?これをすることでどうなるのか?」という自分の人生のテーゼに対して、積極的に介入しに来てヒントを与えてくれるオンライン上の学友は居ません。


自分から積極的に発信した場合には、周囲は建設的な意見をくれるだろうと思います。


モチベーションに対する介入者の存在に期待しすぎるのは危ないと思います。




物理的に毎日大学のキャンパスや職場に顔を出していれば、ふとしたきっかけで周囲の人と「最近どう?」とか「元気にしてる?」など声を掛け合い、悩みや困難を共有する機会を偶発的に作ることが出来たりします。


デジタルワールドではモチベーションの確認プロセスが自主性に任される部分が大きく、自分から外の世界に声を掛けに行く努力や習慣がより一層必要になります。


しかし、決して悲観的になる必要も無くて、習慣次第でなんとかなる問題でもあります。


自分から、声をかけちゃえばいいんです。それを習慣にしちゃいましょう。


 

完全オンラインで海外の大学に行くことと、実際に現地で生活をしながら海外の大学に通うことはどちらが良いのか?と質問をもらうことがあります。

それぞれの金銭的事情や性格、ライフスタイルに大きく依存しますし、0か100か、黒か白か、OKかNGかで割り切れる問題では無いと思っています。



1.金銭面

アメリカの私立大学に留学すると、平均支出は4年間で合計1,200万円ともいわれます。[1] 学資ローンやスカラシップなどを活用すれば、授業料分については支弁はできるかもしれませんが、現地で住居を借りて生活するための資金も大きな負担となります。これらが足かせとなり夢を諦めた人も多いでしょうか。


私は小さな子ども二人を育てている身ですので、UoPeopleに通うことで年間15万円程度[2] の出費で済んでいることで、家計と無理のない両立が出来ることに感謝しています。また、アフリカやアジアの国々の多くの生徒は大学からスカラシップ[3] をもらうことで、この15万円程度のコストも無料になり、学びを継続できている方々が沢山います。



2. 時間面

グローバルのオンライン大学の良さは、時間をフレキシブルに使えるという点です。公共交通機関の往復に時間を費やす必要もないため、フルタイムの仕事や子育てと大学の講義を両立している方が多いです。現役のアメリカ宇宙飛行士[4] [5]も隙間時間をつかいながら授業を受講しています。





3. メンタル面

孤独に強く、隣に人がいなくても自身のモチベーションを自律的に保つことのできる人がオンライン学習に向いていると思います。自分からアクションを起こしてフラグを立てなければ、基本的にイベントは起こらない。これを前提として悲観的でなく冷静に捉えることがオンライン学習の大きなポイントです。


周囲からやりなさいと鞭で叩かれることもありませんが、やらない自分を咎めてくれる監督者も横にいません。オンライン学習も過渡期ですので、もしかしたら今後モチベーションの維持については改善が行われていくのかもしれませんが、2022年においてはまだまだ「自律」にかなりの部分が委ねられているのではないかなと感じるところです。


自律力トレーニングは教育のスタート地点としてますます重要になりそうです。



一方で、手厚いサポートは物理的な学校施設が提供する一つの良さであると思います。人を観察し、気持ちに寄り添い、個別により良い支援を実施して、個性を伸ばしていくような学校の方を選択したいという人がいるのも良いことです。そのために個人や社会が高いコストを支払うという選択も、尊重されて良いと思います。



 

デジタル化により、今後の教育は①安価なオンライン学習か、②高価でサポートの手厚い学校施設か、に大きく二極化していくのであろうという予測が立てられます。


自分の置かれている境遇や性格、世界の情勢など色々バランスを考えながら、一番効果が大きそうな場所を自分で選び取ることが出来たら一番良いと思います。


私は高専時代に授業料を無償にしてもらったことで技術者の夢を諦めずに済んだことに感謝しており、このブログを使って安価な教育システムについて言及しています。


どうか金銭的な問題から教育自体を諦めてしまう子どもが一人でも少なくなりますように。アメリカ発の教育の新しい波について、イギリスからささやかながら情報発信を続けていこうと思います。




Reference

[1] 大学留学の費用 | アメリカ留学なら栄 陽子留学研究所. https://www.ryugaku.com/ugrad/basis/expenses.html

[2] University of the People. (n.d.). Our Fees. https://www.uopeople.edu/tuition-free/processing-fees/

[3] University of the People. (n.d.). Our Scholarships. https://www.uopeople.edu/tuition-free/our-scholarships/

[4] UoPeople's Student Spotlight | Rodrigo - Computer Science Student and Astronaut at NASA. (2021, November 23). YouTube [Video].

[5] Meet Rodorigo: Computer Science Student & Astronaut. (2021, November 23). Facebook [Video].



Miyoko Shimura | 志村 美代子

LinkedIn: @miyoko-shimura

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